第8章 EIQレーダー・チャート
I. 定義と目的
- 概要: EIQ分析のデータを用いて、配送センターの規模や特性を視覚化するグラフです。
- 活用の柱: センターの性格把握や、生産性・規模を表すベンチマーキングとして利用できます。
II. チャートの構成と軸(図1)
以下の4つの指標を軸として結び、菱形の形状を作成します。
- 水平軸(左): 注文軒数(E)
- 水平軸(右): 出荷種類(I)
- 垂直軸(上): 出荷数量(Q)
- 垂直軸(下): 注文行数(EN) ※出荷重複数(IK)と同義
III. 比較と分類の視点
作業量を「面積」で捉えることで、多角的な比較が可能になります。
- 日次変動: 毎日のチャート作成により、作業量の変化や出荷特性の推移を把握できます。
- 拠点比較: 複数センターを面積や形状で比較し、規模や特性の類似性を判断します。
- 業種別特性: 自動車部品(種類多)や食品メーカー(種類少)など、業種による形状の違いを比較できます。
IV. グラフの目盛り設定
- 選択基準: 普通目盛り、または数値幅が大きい場合は対数目盛りを使用します。
- 推奨: EIQデータは数値幅が広いため、対数目盛りを用いると分布をバランスよく可視化できます。
V. 多角的な評価(ベンチマーク)
経営資源や効率性の評価指標として以下の項目に活用します。
- 生産性・コスト: 全作業時間と組み合わせた生産性比較や、物流コストの算定。
- リソース最適化: 適正作業人員の判定、設備機器との関連性把握。
- 稼働効率: 物流機器の使用効率や、出荷特性の変化に伴う影響の把握。
VI. DCサイズとDCスケール
作業規模を定量化するための指標です。
1. DCサイズ(作業面積)
- 作業量の概略を面積で表したもので、単位はP、C、Bのいずれかを用います。

2. DCスケール(作業の物差し)
- DCサイズの平方根をとったもので、作業規模を直感的に比較するための概略的な物差しです。

※これらはあくまで「概略の目安」であり、厳密な数値を表すものではない点に留意が必要です。
図2:各社のEIQレーダー・チャート比較事例(DCサイズ・スケール)