第7章 PCB分析の読み方・考え方
I. IQ-PCB分析(パレット・ケース単位の考察)
- 荷姿別出荷構成と運用: 全出荷量のうちパレット出荷が40%、ケース出荷が60%を占める場合、パレット単位とケース単位の併用運用が必要となります。構成比の変動幅を掴むには1ヶ月単位の分析が有効です。
- ABCランクによる分類: 100ケース以上の出荷がある上位をAランク品、10ケース以下の少量出荷品(約半数)をCランク品と分類します。
- 保管システム: Aランク品は「山積み保管」が基本となり、少量品(Cランク)はパレットラックで管理するのが基本構成の目安です。
- 作業負荷試算: ケースピッキング能力に基づき、総作業時間を算出することで人員計画の根拠とします。
II. IQ-PCB分析(ケース・バラ単位への読み替え)
単位が変われば設計が変わる: パレット・ケースの分析を「ケース・バラ」に読み替えると、必要な設備は大きく変化します。
- 出荷の内訳: 全出荷量の40%がケース出荷、60%がバラ出荷となる構成です。
- 機材の選定:
- ケース・フローラック: 頻繁にバラピッキングが発生する主要品目(A・Bランク)に最適です。
- 積層棚(固定棚): 出荷が極めて少ない少量多品種(Cランク)に適しています。
- 作業形態: 保管をパレットとケースに分け、ケース出荷はパレットから直接行い、バラ出荷は専用棚を活用する運用となります。
III. EQ-PCB分析の読み方
- パレット単位の場合: ほとんどが数パレット以上の注文であれば、シングル・ピッキングが中心となり、配車も客先別のトラック運用となります。
- ケース・バラ単位の場合: ほとんどが数ケース以上の注文であれば、バラピッキング分を通い函に混載する運用が基本となります。
IV. システムの脱皮(フレキシブルな設計)
物流システム設計において最も重要な視点は、「数値の桁(入数単位)」の変化です。
- 単位の壁: パレット単位か、ケース単位か、バラ単位か。この桁が1つ違うだけで、最適な設備や運用ルールは根本から異なります。
- 時代の変化への対応: 多品種少量化が進み、注文量が1桁小さくなった場合、既存のシステムでは生産性が著しく低下します。
- 結論: EIQデータを分析し、変化に対応できるフレキシブルな配送センター・システムを構築することが重要です。