第6章 PCB分析
I. PCB分析の意味
- PCBの定義: PCBとは、それぞれパレット(Pallet)、ケース(Case)、バラ(Bulk/Piece)の頭文字を指します。
- 分析の手法: 1パレットの積付け数や1ケースの入数に基づき、数量をP・C・Bそれぞれの単位に振り分けて表示する手法です。
- EQ-PCB分析: 各客先の注文数量(EQ)に対して、どの荷姿(P・C・B)で出荷されるかを分析します。
- IQ-PCB分析: 商品(種類)ごとの出荷数量(IQ)に対して、どの荷姿単位で動いているかを分析します。
II. IQ-PCB分析の例(表1)
- 分析の目的: 出荷数量(IQ)を実際の運用形態(P・C・B)に分けて表示し、作業負荷を可視化します。
- データの構成:
- 実出荷内訳(右側): 実際に「パレット単位」で出庫された量と、「ケース単位」で出庫された量に分解します。
- 換算値(左側): 右側の数値を積付け数に基づいてパレット数やケース数に換算した値です。
- 算出例(品目1): IQ 267ケースの内訳が「6パレット」と「123ケース」の場合、換算側では合計11.1パレット相当(6 + 123/24)と把握します。
- バラ(B)の扱い: バラ注文がある場合は、それが「何ケース分をバラして出荷されたか」を換算側で示します。
III. 全種類PCB分析(GIQ-PCB)
- GIQ分析との違い: 単純なパレット換算(GIQ分析)では「ケース出荷の内訳」が見えなくなります。
- PCB分析の可視化: 総物量を「実パレット分」と「ケース換算分」に分けて表示し、実際の作業形態を浮き彫りにします。
- システム計画の基本: P・C・Bそれぞれの動く数量を把握することが、配送センター計画の基礎となります。
IV. 客先別PCB分析 (EQ-PCB分析)
- 分析の基本: 考え方はIQ-PCBと同様ですが、代表的な積付数や入数を用いて「目安」としての概算値を算出します。
- 事例(表2): 客先ごとの注文数量を多い順に並べ、実注文の内訳と換算値を表示します。
- 分析の限界: この数値のみでは「注文種類数」までは判別できず、あくまでシステム計画上の目安として活用します。
V. 客先全注文量分析(GEQ-PCB分析)
- 定義: EIQ表における個々の注文数量(EQ)に対してPCB分析を行い、その結果を合計したものです。
- 注意点: EIQ表のデータを機械的に単位換算するだけでは、実際のパレット・ケース単位の出荷量を正確に表せません。
- 実態把握の重要性: 物流計画には、実際の作業単位(荷姿)に基づいた正確な分析が不可欠です。
IQ-PCB分析事例イメージ
EQ-PCB分析事例イメージ