第2章 ABC分析

Ⅰ. IQデータ分析(品目別の分析)

IQ分析とは、品目(Item)ごとの出荷量(Quantity)を分析する手法です。

  • ABC分析の活用

    出荷量の多い順に品目を並べ、A(大量)、B(中量)、C(少量)の3グループに分類します。在庫管理や配送センターの計画に不可欠です。

  • 「20-80の法則」の適用

    一般に、全品目の20〜30%(I20〜I30)が、全出荷量の80%(GIQ80)を占める傾向にあります。

  • 分析ツール
    • IQ表: 数量や累積構成比をまとめた表。
    • IQ曲線(パレート図): 出荷量の分布を可視化したグラフ。累積値を示す「ΣIQ曲線」を併記することもあります。
  • ABCD分析

    Cグループの中から、ほとんど動かない、あるいは全く出荷がない「死蔵品(Dead)」をDグループとして区別し、在庫の健全性を評価します。


Ⅱ. EQデータ分析(客先別の分析)

EQ分析とは、注文客先(Entry/Order Entry)ごとの注文数量(Quantity)を分析する手法です。

  • 物流視点の重要性

    売上金額ベースの分析(商流)ではなく、「数量」ベースで分析することで、物流作業の負荷を正確に把握します。

  • 分布の傾向

    IQ分析と同様、全客先の20〜30%(E20〜E30)の得意先で、全注文量の80%(GEQ80)を占めることが一般的です。

  • 分析ツール
    • EQ表: 客先ごとの注文数量をランク付けした表。
    • EQ曲線: 客先ごとの偏りを可視化したグラフ。特定の客先に物流負荷が集中しているかを確認できます。

まとめ:IQ分析とEQ分析の役割

  • IQ分析: 「どの品目を重点的に管理すべきか(保管場所や補充頻度)」を決定する。
  • EQ分析: 「どの客先(出荷先)の影響が大きいか(梱包や配送ルート)」を決定する。

これら2つの分析を組み合わせることで、配送センターの最適なレイアウトや作業体制を構築することが可能になります。

IQ分析パレート図イメージ
EQ分析パレート図イメージ